『イカゲーム』が今年の夏、完結した。見ていなくても一度は耳にしたことがあるだろう。社会現象を引き起こすほどのインパクトが、このドラマにはあった。カラフルな世界観には似合わないデスゲーム、〇△□の仮面とピンクのつなぎが印象的な登場人物。どこを切り取ってもキャッチーな映像に魅了される。
私が驚いたのは、その魅力に引き込まれている人たちが世界中にいるということだ。英会話教室で、外国人の先生に「最近、イカゲームにハマってるんだ〜」と伝えると、高確率で
「Wow! Squid game was so good!!」と返される。
海外の人と話せる共通の話題といえば、スターウォーズやマーベルシリーズなのかなと思っていたけれど、イカゲームもいけるのか。世界中で社会現象になっていたことが衝撃だった。

そんなイカゲームが、完結した。正直にいうと、面白かった。1話60分の6話分を一気見してしまうくらいには。でもそれは“面白いから”以外にも、“この謎が次の話では分かるのかも!”という期待があったからだ。結局、私が知りたかった謎は解き明かされぬまま終わってしまった。
なんで臓器売買しているの?VIPはどういう存在なの?ゲームマスターの過去は?そもそもこのゲームをする意味は?
もしかしたら、これらの疑問を持つことは愚問なのかもしれない。どこかのサイトで、「臓器売買のシーンは無免許の医者が違法手術していることを風刺している」と書いてあるのをみた。伝えたかったのは“臓器売買の理由”ではなく、“違法手術”。そう考えると、「VIPはなぜいるのか?」というよりは、“第三者が命を傍観する異常さ”なんかを伝えたかったのかもしれない。
でも、ゲームマスターの過去やイカゲームができた理由くらいは求めてもいいじゃないか!ゲームマスターのイノは、自身の素性を隠してゲームに参加していた。イカゲームを終わらせたいというギフンの味方までして。人を弄ぶような人間なら、もっと早い段階で「自分は主催者側でした〜🤗」とタネを明かしてもおかしくない。だがそれとも違う雰囲気がある。せっかく弟のジュノが追いかけて来てくれたけど、またもなお止めることができないというジレンマ。ジュノの役割はなんだったのか。兄は本当はいいやつなんだ、という意識を私たちにすり込みたいだけなのか。わからない。
そして声を大にして言いたい。
「ファイナリスト、誰やねん!!!」
脱落する人があまりにも一目瞭然で、ハラハラもせず。というか、赤さんが爆誕した時点で察するところはありますよね。
シーズン1ではひとりしか勝ち枠がなく、この度も同じルールなのかなと思っていたけど、最少3人が脱落するという新ルールに。ギフンの生き残りを期待させる展開は秀逸だなぁと思った。にしても、“かくれんぼ”のゲームから優しくて頼れるギフンは何処へという感じだったので、やはりこうなることは予想できてしまったというのが正直なところだ。
こんなに語っておいて、私はまたきっと観る。理不尽に巻き込まれる人々の物語から、目が離せないのだ。『イカゲームエピソード0』の配信があったらいいな。