パラレルサイドストーリー

本編に入らなかった思考のスピンオフ

【大分】気になったから、行ってみた。その距離、300km。

超計画型のわたしには珍しく、気になったから行ってみる、だけの旅をした。
しかも、初めての大分県。
好奇心旺盛なわたしには、案外行き当たりばったりがお似合いかもしれない。

大分県といえば、別府温泉や湯布院が観光スポットなのは言わずもがな。
王道以外で心躍ったスポットだけ、紹介したい。

カモシカ書店

 ここは、新刊と古書が同じ空間に混ざり合う本屋。しかも、喫茶スペースがあり、本を読みながらお茶を楽しむことができる。重厚な扉を開けて中に入るのは、ちょっと勇気がいるけれど、扉の隙間から香る珈琲と古本の匂いに誘われて、すんなりと入ってしまった。
 店主がセレクトしただろう本たちは、建築・美術・哲学など、今まで手に取ったことのない種類の本が並んでいた。わたしは『世界十五大哲学』という本を購入し、チャイティーをいただいた。スパイシーさが際立つのに、甘さと調和のとれたそれは、店主からの「この空間を楽しんで」というメッセージそのものだった。わたしはしかと受け取った。
 カモシカ書店では、持ち込みした本を読んでもオーケイらしい。本を読むだけに作られた特別な空間。叶うことなら毎週末通いたい。

メニュー表もかわいいの

高崎山自然公園

 「猿の社会性に興味ありそう」と、連れてこられた高崎山自然公園。とんだ偏見だ!と言いたいところだが、図星であり、座布団を5枚くらい用意しないといけない、山田くん。
 ここは、野生の猿が生息している山に、お邪魔させてもらうというスタイルで、実際に猿たちが群れをなして生活していた。毛繕いをする親子や、木の上で見張っている小猿が間近にいて、つい「生活圏にお邪魔してすみません」とぺこぺこしたい気持ちになる。
 猿の権力というのは、その山に入った順に決まっているそうだ。スタッフのお姉さんは何百頭もいる中から「あ!いました!あの子がボスですね、今は好きな子の後ろをつけています〜」とすぐさま見つけていた。早業だった。お姉さんの話によると、山に入った順が力の順である猿の世界だが、あるメスは喧嘩が強すぎるあまり、パワーでボスに成り上がった例外もあったという。力こそ全て。人間と同じじゃないか。いや、先祖の猿から伝承されてきたということか。
 猿の権力闘争を見に、叶うことなら毎週末通いたい。

猿山のボスはこの掲示板で把握できます

白池地獄

 白池地獄は、別府の地獄めぐりの中のひとつ。ここ白池地獄では、なんとピラルクが生息しているという!ピラルクのほかにもピラニアやアロワナなどの淡水魚が泳ぐ“熱帯魚館”が併設されている。白池地獄の敷地内にあるので、入場チケットがあれば、湧き上がる湯気と一緒に淡水魚を眺めることができる。
 ピラルクって金属的でデカくて好きなんだけど、案外水族館で目にすることは少ない。だからまさか、こんなところで会えるとは思いもしなかった。白池地獄にいたピラルクもでっかくて、相変わらず川で絶対に遭遇したくない見た目をしていた。毎週末通っていたら、あの大きな口が開く瞬間が見られるのだろうか。見てみたいものだ。

ピラルク撮るの忘れたので、こちら白池地獄

 2泊3日で行った大分県の旅。住宅街に湯気が立ち込める景色は、この地域の特別だ。名物とり天もりゅうきゅうもたらふく食べて、お腹を幸せでぱんぱんにした。また行ける日が来たら、ボスは誰になっているのか確かめに、迷わず高崎山に向かうだろう。