ざらめドーナツのつぶやき

映画を栄養素として生きています

【映画】8,9月に観た映画、かなり主観なベスト3

この月に配信されたわけでも、公開されたわけでもない、ただ見たい映画を勝手にランキングに。異論は認めます!ネタバレ注意で。

 

~8,9月に観た映画たち~

 

この二か月間は目覚めたかのように本当にたくさんの映画を観た。

全部にコメントしたいくらい思うものがたくさんあるが割愛、、、

 

第一位 インドって胸糞映画つくれるの?「きっと、うまくいく」

インド映画といえば、シリアスなシーンもお笑いに変える歌とダンスが入り混じるイメージがある。

まさにその通り、という感じ。

工学大学に通う三人組のお話で、そのうちのひとりランチョーは飛びぬけて天才であったが、奇抜な行動をとる、大学側からしたら問題児のひとりであった。

トラブルのもとにランチョーあり

そんなランチョーと関わっているうちに、自分が本当にしたかったことを見出したり、勇気をもって行動することができるようになるが、当の本人は卒業後姿を一切見せなくなる。

ランチョーに助けられたふたりがランチョーを探しに大胆に行動する、大学時代の回想と現在の捜索場面を行き来する話となっている。

このランチョーという男、ほんとうにぶっとんでる ww

でも言っている内容はなにも間違ってなくて、それを誰も伝える勇気がなかっただけで

訳アリ人物なのは結末でわかるが、今を一生懸命に生きるというのはこういうことなのかなと思わせる。

今本当にしたいことをしているか、やりたいことがあるのに自分を過小評価しすぎてないか、自分の目的を冷静に考えさせてくれる映画だ。

やってみなきゃわからない、「うまーくいく」で乗り越えられるもんなんだと歌とダンスでもって熱烈に伝えてくる。

私はどうしようもなく元気がないとき、インド映画を観れば百発百中で元気をもらえるっしょと思っているが、案の定ものすごいパワーチャージができた。

 

第二位 共依存していくふたり「劇場」

この作品は賛否両論いろいろあると思う。

レビューをみていると、実際に同じような恋愛をした人としていない人で共感性に違いが生まれどっちの意見もあるという感じだ。

じゃあ私が実際にそんな体験をしたのか、というとそういうわけではないが、ところどころに「あぁーあるわ」と苦い顔してつぶやく場面があったので上位にきている。

山崎賢人が演じる永田は、小さな劇団をもつ脚本家で、自分の考えを一切曲げない頑固者であった。

松岡茉優が演じる沙希は、演劇経験がある服飾科の学生で、道で出会った永田と恋人関係になっていく。

永田は、沙希に惚れた弱みで自分の才能のなさを知られたくないという思いがあり、冷たく接することも多々あったが、沙希は永田にとことん甘く、どんな言葉も笑顔で丸め込んでしまうのだった。

そんな沙希が永田が家に帰ってこなくなったことでだんだん堕落していく、共依存のお話である。

キスシーンのような甘いシーンは一切ないのに、カップルのリアルが映し出される。

どこに共感したかというと、沙希が永田に冷たく当たり始めたとき、はじめて永田は沙希にやさしくなる。

冷たくされて初めて自分のわがままさに気づくという、私も同様の体験をした。(恥)

「花束みたいな恋をした」とすれ違いという意味ではテイストは似たような話ではあるが、一緒にいてどんどんだめになっていくという点で苦い恋愛物語であった。

 

第三位 しつこいくらいにシンメトリー「フレンチディスパッチ」

ウェス・アンダーソン監督のこの作品、気持ちいいくらいに(?) しつこいくらいに(?) 対照的!

以前に同監督の「グランド・ブダペスト・ホテル」を鑑賞したが、こちらも綺麗なシンメトリー

そしてこの監督の作品は、大物俳優がわんさか出演するのが見ごたえポイント

話自体は淡々としていて、起承転結がまるでないように流れていくが最終的にいろいろつながって理解していく。

というわけであらすじを説明することが大変難しい。

一章、という風に分けられているので、短編小説を読んでいるような感覚

どの場面を切り取ってもウェス・アンダーソンの世界観が満載で素敵である。

おしゃれなお酒を飲みながら、部屋を暗くしてこの世界観に浸ってほしい。

第三位 若いブラピ眼福です「ジョー・ブラックをよろしく」

同率で三位だったのは、ブラットピットが主演を演じるこの作品。

三時間映画かーと敬遠していた重い腰をあげて鑑賞した。

結論、三時間がぱっと過ぎるようなテンポの良い展開であった。

仕事人間で家族よりも仕事を優先してきた老人のもとに死神 (ブラットピット)が現れる。

自分の死期を悟った老人は、できる限り家族と過ごし、自分のためにではなく周りの人のために行動するようになるというお話だ。

老人の話と並行して、死神と老人の娘との叶わない恋愛も発展していく。

仕事人間で社員の前では怖い老人だが、愛娘を前にするとものすごく温かい顔になるところにぐっと来た。

研究室では怖い顔をしている教授も、家族の前だと無防備に笑うのかなと思うとちょっと怖さが減る。

番外 おうちがUSJになりました「ウォーターワールド」

残念ながらランクインはしなかったこの作品。

予算と収益に見合わなかった駄作として有名らしいが、私はこの世界観が結構好きだ。

まずサントラが優勝している。

USJのアトラクションを先に知っているからこその高評価かもしれないが、サントラを聞くだけで非常にテンションがあがった。

(尚、ジュラシックパークの映画でも同様の効果が得られる。)

サントラだけじゃない、水しかない世界ということで、船のギミックが面白かった。

飲める水も少ない、土がないから作物も育たない、海にはスモーカー (海のギャング)がいるため逃げ切る手段が必要、

海上サバイバルとしてみても、主人公の強さはとても魅力的であった。

もしこれからUSJに行く方はぜひこの作品を予習してから、ショーを観ていただきたい。

ショーの完成度の高さがよくわかる。

 

長い文章、ここまで読んでくださってありがとうございました。

ぜひ見てほしいものがあったら見るので教えていただけると幸いです。:)